就任のご挨拶

この度大隅先生の後をお引き受けして、「物質生物縦の会」会長に就任いたしました。宜しくお願い申し上げます。

私は1968年4月より当時の家政理学科一部化学系で、無機化学・分析化学・環境化学の教育と研究に41年間携わって参りました。定年後の4年間は大学運営に従事し、通算45年間教員として日本女子大学にお世話になりましたが、附属中学校からの学生生活を加えますと大学院5年間を除き、55年間という半世紀を超える年月になります。しかし幼稚園から日本女子大学で過ごされた大隅先生には到底及ぶものではありません。先生の後任として無事任務を全うできますよう緊張しております。

理学部として家政学部から分離独立したのは1992年ですが、この時家政理学科二部と家政理学科一部の化学系が統合して物質生物科学科となり、今年で23年となりました。当時既に学際領域の研究が多様な分野で進行しており、特に生命科学・環境科学を生物学と化学の学際領域としてアピールする本学科の意義は大きいものでした。当然純粋な生物学及び化学の教育・研究も行われます。元々私達の学生時代から生物と化学は共通の授業が多く、学科を越えた友人も沢山居りました。

「物質生物縦の会」は、家政学部及び理学部の出身者と学生会員から成り立っており、和気藹々とした同窓会です。大隅先生を始め役員の皆様の精力的な活動で、この会も順調に軌道に乗って参りました。桜楓会は回生・学科の枠を超えた縦横のネットワークを持っていますが、学科の「縦の会」は専門性の高い回生を超えたネットワークを持つものになります。会員の皆様にはこのネットワークをフルに活用し、社会で活躍される事、再就職情報を得る事、講演会に出席し新しい知識を得る事、総会や見学会で旧友との交流を深める事等、多くの収穫を得て頂く事を期待しております。まだ入会されていないお友達を是非お誘いください。またこの会に対するご意見やご要望を承り、より身近で有効な会にして参りたいと思います。ご協力ご支援の程をお願い申し上げます。

 2015年4月                     
                    
会長 蟻川 芳子
                   

退任のご挨拶

桜が開花しましたのに、また冬に逆戻りし、インフルエンザが4月になっても続いていますが、会員の皆様におかれましては、お健やかにお過しのことと、お慶び申し上げます。

さて、2009年2月28日に開催されました設立総会には45名の方が参加して発足しました本会は、今年は会員数が約220名に増加し、大きく成長してきて、嬉しい限りです。

久し振りに先日、「物質生物縦の会」の設立の発案者である本間美和子さんの2008年4月25日付けのメールを読み直し、また、設立の準備が始まりましてから発足までの経緯の記録を、懐かしく思い出しました。

本間さんが日本女性科学者の会の奨励賞を受賞され、学士会館で2008年6月14日に記念講演会と受賞祝賀会が開催されましたが、その際に上田真佐江さん青山けい子さんをはじめとする有志が集まって、本会の設立準備の顔合わせをしました。その後、学内の蟻川・金子・今市・永田の諸先生にもご賛同を頂き、私の年賀状リストから化学・生物の卒業生の約300名の方に設立趣意書と設立総会のご案内を9月30日に発送しました。さらに8人の有志の方々と、桜楓会名簿を用いて、個人情報の取り扱いに注意しながら、回生幹事の方など約300名の方にも同様の書類を発送し、12月23日に設立総会ご案内の発送終了に漕ぎ着けたという記録を読み、また設立総会のスナップ写真を開いて、当時を思い出して胸が一杯になりました。

設立総会で蟻川先生を会長としてのご就任をお願いするべく準備しておりました矢先に、先生が学長に就任されるという事態となり、急遽私が会長役に指名されるハプニングが起きましたが、その後会長を支えて下さった役員の数は次第に増えて、現在は13人となりました。

会の活動の年次計画も、総会時には蟻川先生のご講演、秋には卒業生の講演会だけでしたが会の発展とともに、総会時には大学の先生のご講演、夏には研究所やビール会社を見学し、また、秋には卒業生の講演や動物園の見学と講演、2010年11月には関口先生ご主催の生田の森の散策会などと、種々のイベントの開催も、会の活動として定着して参りました。

そして、本年度から桜楓会会長の蟻川先生に次期会長職をお引き受け頂くことが出来、安堵して、気が緩んだのでしょうか、私は今頃になってインフルエンザBに罹ってしまいました。そのために、退任のご挨拶をお出しするのが遅れてしまい、大変に失礼しました。

当初から私は、化学系の会員が役員としてのご参加をお願いしたのは、柳生通世さんだけでしたので、何とか多くお願いしたいと考えておりました矢先に、縦の会の案内がきっかけで実現したという「2002年卒業同期会」通称「2002ヨコの会」に出席させて頂いて、小林恵さん・林玲子さんに役員就任をお願いしました。小林さんは当時和光市の理研にお勤めでしたので、早速理研の見学会を計画、実行してくださり、お蔭様で日本のサイエンスの最先端施設を見学できました。また、彼女が京大で学位を取得されました時には、卒業生のご講演の前座として、彼女の学位研究のお話をして頂きましたことなど、思い出は尽きません。そしてご支援くださった会員の皆様、そして気持ちよくお仕事をしあった役員の方に御礼申し上げます。

今回私と一緒に役員を退任される、門井さなえさん、豊田華枝さん、短い間でしたけれども結婚出産までの間ご協力を下さいました真鍋紀子さん、有志として会の発足のご案内などにご支援を頂いた都丸たつゑさんに、心から感謝申し上げします。

縦の会の会員の益々のご多幸を祈念致しますとともに、本会が本学の理学部の発展を支援する組織として大きく発展することを期待致しまして、退任の挨拶とさせて頂きます。

 2015年4月                     
                    
前会長 大 隅 正 子
                    
 

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